category: 池波正太郎  1/2

池波正太郎:夜の戦士(★★★★★)

池波正太郎初期の忍者モノ作品で、個人的に最高評価に値する作品。時代は戦国の世。甲賀忍者の頭領の山中大和守俊房から武田信玄暗殺の命に従い、丸子笹之助は信玄の家来になることを得た。しかし信玄の魅力に惹かれ、また信玄の侍女である久仁を愛し、なかなか暗殺出来ないまま時が過ぎる。そして川中島の合戦の最中にチャンスが訪れる。忍者としての使命に徹しようと、いざ襲いかかろうとしたその時、「まだ余を斬れぬのか」と言...

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池波正太郎:人斬り半次郎(★★☆☆☆)

この作品は最近読んだ。激動の維新前後を、愚直に熱くストレートに生きた中村半次郎、後の桐野利秋の青年期以降の生涯を書いた作品。この作品を読み終わって、日露/日清戦争の成功に溺れて無謀な太平洋戦争へと突き進んで失敗した旧日本軍が半次郎と重なるように思えた。私が思う池波作品の面白さは、創造性と独特の文面とテンポだと思っている。しかしこの作品は記録が多く残っている実在した人物を書いていることから、史実が創...

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池波正太郎:おとこの秘図(★★★☆☆)

池波正太郎の「おとこの秘図」。昨年の秋頃に読んだ作品。この作品を読む前に、大盗賊「日本左衛門」を捕まえたのがこの作品の主人公の「徳山五兵衛秀栄」だという事を知った。となると鬼平的な作品なのかと最初は思った。でも題名に「秘図」が付いている意味が分からなかった。ただ上中下巻とそれなりに大作なので期待を込めて読んでみた。旗本の主人公「徳山五兵衛秀栄」は将軍に信頼されるほどの人物だが、実は誰にも言えない秘...

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池波正太郎:忍者丹波大介(★★★★☆)

この作品は池波作品で自分が初めて読んだ忍者モノ。昨年の今頃読んだのだけれども、今一度読み直してみた。物語は秀吉が没した後から始まる。丹波大介は甲賀の頭領である山中大和守俊房の命で真田家の忍びとして働いていた。その頭領から突如真田幸村(と島左近)の殺害を指示され戸惑う。組織として生き残るために時勢を見極め、裏切りも厭わない俊房の態度に嫌気が差し、大介は甲賀を裏切る。熱き血を持つ主人公が大和守俊房を裏切...

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池波正太郎:幕末新撰組(★★☆☆☆)

俺は忠臣蔵モノとか新選組モノといった作品が嫌いである。というのも年始年末の時期が嫌いという事が根にある。なんでだかはうまく説明できないけど、あの独特な雰囲気が好きになれない。第九とか春の海なんかを聞くと気分が悪くなる。そんな年末のドラマの定番である忠臣蔵、そして新選組なんかが必然的に嫌いになってしまった。池波作品でも忠臣蔵とか新選組を題材にした作品はある。そんな嫌いな系統の作品ではあるが、池波作品...

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池波正太郎:まんぞくまんぞく(★★★★★)

これは昨年の夏に読んだ作品。先ほど読み直した。七千石の藩主「堀内蔵助」の姪「堀真琴」は幼くして両親を失った。16歳になった真琴は暴漢に襲われ「関口元道」に救われたが、代わりの父と慕った「山崎金吾」を失った。真琴は金吾の仇を討つために剣の道へ進む。そしてその素質から道場の師範代を務めるほどの剣術を身につける。堀家では世継ぎが早世し、他に男子がいない事から、血続によるお家相続のために真琴は藩主の養子とな...

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池波正太郎:男振(★★★★★)

買いだめていて、未読だった最後の池波正太郎作品。15歳の「堀源太郎」は主君の嗣子の「筒井千代之助」の学友に選ばれ、将来を嘱望されていたが、突如若くして頭髪が抜け落ちる奇病になり、これがコンプレックスとなる。江戸藩邸で「千代之助」にその頭をからかわれ、逆上して酷く殴りつけてしまう。打首を覚悟したが、名を改めた上で国許の実家に養子に出るという不可思議で、また寛大すぎる処分を言い渡される。筒井家家来「原田...

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池波正太郎:忍びの旗(★★★☆☆)

池波正太郎の忍者モノで未読だった「忍びの旗」を読んだ。あと読んでいない忍者モノは「忍びの女」位かな。上田源五郎は徳川方甲賀の命を受けて北条氏邦が家臣の山岸十兵衛の家来となる。その十兵衛は実は武田忍びの経歴を持ち、源五郎の父を殺めた本人であった。そのことをお互いが知らずに時が過ぎ、源五郎は十兵衛の娘の正子を愛し孕ませてしまい、成り行きで夫婦になってしまう。いつしか十兵衛と源五郎は主従以上の感情を持つ...

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池波正太郎:侠客(★★★☆☆)

これは少し前に読んだ池波正太郎作品。「お若ぇの、お待ちなせぇ」で有名な幡随院長兵衛が主人公。実はこの前出のフレーズは知っていたのですが、それ以上の事は知らなかったんですよね。なのでこの小説で言った当の本人を初めて知った次第で。父を殺された塚本伊太郎は旗本奴の水野十郎左衛門らの助けもあり、無事父の仇を打つことができた。後年伊太郎は幡随院長兵衛と名を変え、口入れ屋を営み「町奴」の頭目となり、侠客として...

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池波正太郎:夜明けの星(★★★☆☆)

今日は検査通院で、その待合時に池波正太郎の「夜明けの星」を読んでみた。文字の大きい新装版で300頁程なので、2時間程度で読み終わった。仇討ちする身である主人公の「掘辰蔵」は十年以上の仇を見つけられない苛立ちもあり、ひょんな事から煙管師を殺して逆に人の敵となってしまう。自暴自棄とった堀は仕掛け人へと堕ち、殺戮を繰り返していく。もう一人の主人公は殺された煙管師の娘「お通」。若くして両親を亡くした「お通」は...

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